今回で21期となる京都芸術大学の産学共同プロジェクト。毎回、独創的なアイデアや、質の高いデザインに驚かされますが、今回は特にレベルが高く感じられました。その要因として、4名が3回生(現4回生)で、これまで大学で学ばれた知識や経験を生かして提案がなされたからではないかと思います。大学の先生が、このプロジェクトは学年をまたがって参加できる点が魅力だとおっしゃっていただいていましたが、下級生の方にとっては、上級生の方の考え方やデザイン、提案力を肌で感じられる良い機会であったのではないかと思います。また、各学生さんの施工したいという熱意がこもったプレゼンは素晴らしかったです。そんな中、最優秀賞は、内浦菜水さんの「keep in mind!!」で、審査員6名中5名が、最高得点でした。お部屋のどこにいてもメモが取れるというコンセプトで、機能性・デザイン性で高い評価を得られました。優秀賞は、清水彩世さんの「saishoku」で、障子を現代風にアレンジされ、日の光により、時間の経過によって部屋の雰囲気が変わる点が今までにない提案で評価が高かったです。特別賞は、独創的な提案だった阿比留汐織さんの「卵と自」、シンプルながらデザイン性の高い柴田優伊さんの「つまみ」となりました。