一人暮らしを始める人が、最初に部屋に入ったときは何もない状態です。それはとても寂しいことだと思います。
そこで、一人暮らしを始める人が、 部屋の中で自分の居場所を見つけたり、 住む人の「よりどころ」になるような 安心していられる場所が必要ではないかと思いました。
モチーフにしたのは木です。木の下でくつろいだり、集まったり、遊んだり。人は木の下に居場所を作ろうとします。そのような存在を部屋の中に落とし込むことで、住む人が自分の居場所を見つけたり、心の支えとなるような大黒柱になります。
大黒柱には鉄骨を使います。鉄骨を使うことで強度を持たせ、重いものを吊り下げたり、マグネットを取り付けたりなど、いろいろな動作ができます。
最後に、大黒柱は一人暮らしをする人を、入るときは迎えてくれて、出るときは送り出してくれるような存在で、そこで生活したという歴史が残り続けるものになってほしいと思います。